この記事ではエンジンオイルの種類、グレードの違いを解説していきたいと思います。
お店に行くとすごい数のエンジンオイルが並んでいて、値段もピンからキリまであり、どのオイルが良いのかよくわからない方もいると思います。
そんな方の参考になればと思います。
Contents
エンジンオイルの種類
一口にエンジンオイルと言っても様々な種類のエンジンオイルが存在しています。
この項目では、エンジンオイルの種類と成分の違い、規格について解説していきます。
エンジンオイルの粘度指数
エンジンオイルの粘度指数とは、エンジンオイルの硬さを数値化しているものです。
車種により推奨粘度が異なるので、取扱説明書を見て確認しましょう。
粘度指数の読み方
エンジンオイルの硬さの表記の読み方を例を用いて解説していきます。
例として10w-40といった表記があったとします、wの左側の数字が小さいほど、オイルが低温状態で柔らかいことになります。
wの右側の数字が高いほど高温状態でもオイルが硬いことになります。
粘度指数はあくまでも推奨粘度を入れることをお勧めしますが、特徴を知っておくと自分のスタイルに合ったオイルを選びやすくなるので特徴を紹介します。
wの左側の数値が小さいと以下の特徴があります。
・エンジンの始動性が良くなる
・燃費が良くなる
・気温が低い冬に向いている
・高速走行時に不向き
・耐摩耗性が低い
ーの右側の数字が大きいと以下の特徴があります。
・高速走行やモータースポーツをする方向き
・耐摩耗性が高い
・気温の高い夏に向いている
・エンジンの始動性がわるくなる
・燃費が悪くなる
・気温の低い冬には適さない
私自身もスポーツカーを乗っていた経験があるのですが、夏と冬でオイルは変えていました。
また最近は技術の進歩もあり、粘度指数が低粘度推奨の傾向にあります。
ベースオイルの種類
ベースオイルとはエンジンオイルの元になるオイルのことでこちらにも特徴があります。
上の方がグレードが高く下にいくとグレードが下がります。
それでは一つづつ特徴を解説していきます。
100%化学合成油
こちらのオイルは製過程で不純物を可能な限り取り除いたオイルで潤滑性能が最も高く、劣化が遅いのでスポーツ走行をする方にお勧めのベースオイルです。
部分合成油
名前の通り一部に化学合成油を使っているオイルで、鉱物油と20%以上の化学合成油が混ぜ合わさってできているオイルです。
こちらのオイルは、スポーツ走行はしないけど車には毎日乗る方にお勧めです。
値段も100%化学合成油に比べると安いので、コストパフォーマンスが良いオイルです。
鉱物油
こちらのオイルは原油から不要成分や有害物質を取り除いたベースオイルです。
一般的に普及しているオイルは主にこちらのオイルで、たまにしか車に乗らない方やチョイ乗りしかしない方にお勧めです。
エンジンオイルの規格
エンジンオイルには品質規格と粘度規格があり、品質規格はAPI規格(米国石油協会)が品質を定めたもの、ILSAC規格と呼ばれる日本の国際潤滑油標準化認定委員会が、API規格に省燃費性能を加えた規格があります。
API規格
この規格は、ガソリン車用エンジンオイルが(S)の記号で表記され、A~Nの12種類の品質等級で分類されています。
・例 SA・SB等
ディーゼルエンジン用オイルは(C)の記号で表記されていて、この記号の後にA~Fの7種類で品質等級が分類されています。
・例 CA・CB等
この表記はAからNの順に品質が上がっていきます。
ILSAC規格
この規格はガソリンエンジンオイルのもので、API規格のSH~SNまでをGF-1~GF-5の等級で分類しています。
等級により耐摩耗性が高いことや、省燃費性能が高い等様々な効果があります。
SAE規格
この規格は粘度規格で米国自動車技術者協会が定めた規格を使用しています。
その規格が、上の項目に出てきた10w-40という表記です。
エンジンオイルのグレードの違いとは?【まとめ】
今回の記事は、エンジンオイルの種類とグレード、規格の紹介でした。
規格の部分は専門的な部分も多いので深くは触れていませんが、他の項目はエンジンオイルを選ぶうえで役立つ知識になっていると思います。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。