チャイルドシートと一口に言ってもご存知のように、ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートの三段階に分かれています。
主に年齢、 最近では体格(体重)によって、適用範囲が決まっているものです。
今回は、一般的な製品ジャンルとしてのチャイルドシートではなく、この三つ中のチャイルドシートについて、首すわり前の赤ちゃんでも大丈夫かを見ていきます。
赤ちゃんの首すわり前とは
ご存知の通り、赤ちゃんは生まれてからしばらくの間、首がグラグラで全くに力が入っていない状態の時期が一定期間あります。
この時期は普通に抱き上げる時にもしっかり後頭部を支えてあげないと、首に負担がかかって危険です。
抱っこ紐も、首すわり前の時期は、しっかり頭を支える構造になっています。
逆に首がすわると、 頭を自力で支えられるようになり、 上半身の安定性も高まってきて、 少し安心できるようになるので、身体を起こして座ったり、ハイハイで歩くことができるようになります。
チャイルドシートの首すわり前の利用は可能?
そこでチャイルドシートですが、 首すわり前の場合には当然、頭を支えられる構造でなくてはいけません。
ということは必然的に、普通に座らせるということができないということになります。
チャイルドシートの4点式あるいは5点式のシートベルトでしっかり体を支えたとしても、 頭を支えることはできません。
そんな状態では、普通にブレーキを踏んだり、曲がり角を曲がったりしただけで頭がグラグラ動いてしまい、首に大きな負担がかかります。
そのため首すわり前はベビーシートを用意する必要があります。
ベビーシートは赤ちゃんを寝かせておくための「ゆり籠」のような形状をしたシートです。
また 首が座ったとしても、しばらくは長時間支えることは困難なので、首が座った後もしばらくはベビーシートの方がオススメです。
首がすわるのはおおむね4か月くらいと言われているところ、体格にもよりますが、ベビーシートは1歳半くらいまでが適用目安になっていますので、あせってチャイルドシートに切り替える必要はないでしょう。
ただ、チャイルドシートに切り替えるときは不安もあると思います。
対策としては、家の中で、座椅子などで徐々に慣らし、様子を見てチャイルドシートに切り替えると安心です。
一部のチャイルドシートにはテーブルのようなパッドが足の上にあって、 多少であれば赤ちゃんのおでこのあたりで、支えることもできて、首に負担がかからないようになっているものがあります。
首すわり直後はこのようなシートを使ってもよいかもしれません。(パッド部分は成長に合わせてはずすこともできます)
チャイルドシートの首すわり前の利用は大丈夫?【まとめ】
余談ですが、我が家ではトラベルシステムという機能を持つベビーカーを使用していました。
車に乗せるベビーシートがそのままベビーカーに装着できるタイプのもので、赤ちゃんを抱き上げるときに、起こしてしまって泣かれることもなくベビーシートごと車から降ろし、ベビーカーに乗せることができたのでとても便利でした。
また、 ベビーシート部分を取り外せば 幼児用のベビーカーとしても使うことができるため、 一石三鳥といえる使い勝手の良さがありました。(重たかったり、ベビーカーが通常よりやや大きかったりと弱点もありましたが・・・)
赤ちゃんの時期は、身体ができてくる大切な時期です。
首に負担がかかってしまうと、予想外の大けが、障害につながるかもしれません。
考えたくもありませんが、首を骨折して死に至ってしまう可能性すらあります。
チャイルドシートに買い替えるのが面倒くさい、お金がかかるなどと言って、首すわり前の赤ちゃんをチャイルドシートに座らせることは、かなり危険な行為ですので絶対にやめましょう。