2019年12月で既に生産を終えたトヨタ・マークX。
今から買うとなれば中古一択ですが、手頃で高級感のあるセダンが欲しい!という方にとって、選択肢の一つになるでしょう。
良い評判がある一方、「運転しにくい」という評判も聞かれます。
今回は、実際にマークXオーナーである筆者が、こうした部分について解説します。
そして、中古車選択としてのマークXは「あり」か「なし」か。参考にしていただければと思います。
Contents
マークXはなぜ運転しにくいと言われるのか?
口コミなどで「運転しにくい」という評判を耳にすることもありますが、一体なぜなのでしょうか。
アクセルがオルガン式である
マークXのアクセルは国産車に一般的な「吊り下げ式」ではなく、「オルガン式」を採用がされています。
一般的に足裏とペダルの軌跡が一致するため、「操作がしやすい」「疲れにくい」と言われています。
ところが、筆者の場合、このオルガンペダルにとても違和感がありました。
特にふくらはぎ辺りが疲れたのを覚えています。
吊り下げ式の場合、どちらかというと微妙なコントロールは足先で行っていたので、オルガン式の足裏全体で操作する感覚になかなか慣れませんでした。
足先ではなく足裏全体で微妙なアクセルワークを行うということは今までなかった感覚で、それまで使っていなかった筋肉(特にふくらはぎ周り)を使ったためではないかと思います。
しかし、それは月日が経つにつれ、気にならなくなりました。
オルガン式は乗り始めはとまどうこともあるものの、乗っているうちに気にならなくなるのではないか、というのが筆者の見解です。
発進がもたつく
停止状態からスタートする際に、発進がもたつく感覚があるという口コミや評判もあります。
確かに発進時、アクセル操作に半呼吸くらい遅れてついてくるような反応をします。
これは電子制御スロットルの設定が急発進を防いだり、燃費改善に振ってあるためです。
制御モードをecoからnormalまたはsportsに切り替えると改善します。
筆者の場合は常にnormalモードにしており、ecoモードは使用しないということで対応しています。
どうしても慣れない、不満であるという方には以下のような対策キットが販売されています。GRX130系、つまり2代目マークXは適合確認しているようです。
https://motorz.jp/feature/77510/
「トヨタ車オーナー必見!アクセルのモタつきを解消する便利グッズを紹介!!」
ATにマニュアルモードはあるもののレスポンスはよくない
マークXは基本的にはATのみのグレード展開です(GRMNなど特殊グレードを除く)。
スポーティーな見た目ゆえ、ATといえども時には積極的にマニュアルモードを使って高速道路やワインディングを楽しみたい時もあるかもしれません。
しかし、特にシフトダウンではブリッピングも入らないため、速度によっては変速ショックが大きいです。
またギアチェンジも1秒弱くらいタイムラグがあります。
マニュアル車から乗り換えた方は不満が残るかもしれません。
ですが、Dモード固定で流す分には変速ショックはほとんどなく滑らかです。
車のキャラクターとして、Dモード固定でまったり流すのがあっているのではないでしょうか。
その他にも、
*ブレーキの効きがいまひとつ。
*流線型フォルムの影響でボディの見切りはよくない。
などが挙げられます。
個人的にはスポーツモデルと呼ばれる車種を乗り継いできたので、当初は特にブレーキとATのレスポンスの悪さが気になりましたが、次第にこれは車のキャラクターと割り切り、まったりと流して楽しむことが増えました。
マークxは運転しにくいのはなぜ?【まとめ】
ここまでマークXが運転しにくいと評判について、私見も交えながら述べました。
評判は確かに一理あるところはあります。
マークXという選択肢はどうかということですが、車の使用用途によっては「あり」でしょう。
手頃な価格で手に入れたい、大人のスポーツセダンが欲しい、あるいはカスタムベース車として街中をまったりと流したいという方にはあっているのではないかと思います。
反対にスポーティな外観から、スポーツカーのように元気に走らせようとすると不満が残ってしまうでしょう。