「ちょうどいいHonda」のCMでおなじみのフリード。
大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズのミニバンが特徴の車です。
コンパクトでありながら室内空間を充分に確保しており、最大7人まで乗車できミニバンの中では運転しやすい部類に入ります。
そんなフリードですが乗車中に酔うのでは?ということが囁かれています。
実際のところ足回りが少し固いので路面からの衝撃をうけやすく、揺れやゴツゴツを感じられることによって酔うという感覚になるようです。
ただ足回りを少し固くしているのには理由があり、それによってフリードに対する利点もあります。
この記事ではフリードの車体構造を説明し、実際に酔うのかを検証していきます。
現在フリードに乗られている方、これからフリードの購入を考えている方への参考になれば幸いです。
是非最後までお付き合いください。
フリードの特徴
フリードは酔うというのを検証する前に簡単に特徴をまとめます。
・6人(7人もあり)乗車対応で車内での前後シート間移動がしやすい作りになっている
・ミニバンでありながらコンパクトな車体により、縦列駐車や狭い道での走行でも安心
・シートアレンジとして3列目シートを跳ね上げることができ、広い荷室を作ることが可能になり、背の高い荷物や大きな荷物を積むことができる
・アレルギー体質の方や小さなお子さんに配慮したアレルゲン対策装備が備わっている
フリードの特徴は以上です。
子世帯や家族で移動することが多い層へのニーズを意識した車で、特に居住スペースに力をいれているようです。
フリードは酔うの?乗り心地の意見
フリードは酔うのではないかという世間の意見を少し紹介します。
・走行中にフリードがゆらゆら揺れる感じや凹凸で揺れて酔う
・後部座席のシートが固いのが原因かわからないが、揺れて子供がよく酔う
・安っぽい乗り心地で揺れが大きい印象がある
・1列目シートでも下からの衝撃が伝わってくる
酔うという意見を紹介しましたのでネガティブな内容ばかりになってしまいました。
この意見からフリードが酔うのでは、という部分は足回りやシートの作りからくるものだというのがわかります。
フリードの足回りやシートはどのようになっているのでしょうか。
フリードの足回りとシート
足回り
フリードは乗り心地よりも安全性を重視してつくられた車となります。
安全性を重視するために動力性能を上げて、ミニバンの利点である大人数を乗せて長時間移動することを目指しています。
それを実現するためにサスペンションを少し固くして車体自体を頑丈にしています。
サスペンションとは車体の揺れや衝撃を吸収するバネです。
サスペンションが固いと横揺れ、縦揺れが少ないですが衝撃の吸収力が劣ります。
サスペンションが柔らかいと横揺れ、縦揺れが大きいですが衝撃をよく吸収します。
参考までに同じミニバンクラスの他車でいうとシエンタがありますが、こちらのサスペンションは柔らかめを採用しています。
シート
フリードのシートは固めにつくられています。
その理由は路面からの衝撃を吸収するために低反発にしているからです。
シートは柔らかい方が座り心地が良くて気持ちがいいという意見をよく耳にしますが、それも一長一短があります。
柔らかいと路面からの衝撃を受けやすくなったり、カーブやデコボコ道での揺れを受けやすくなります。
フリードはシートを固くすることによって長時間ドライブに耐えらるようつくられています。
フリードは酔う車なの?【まとめ】
フリードは残念なことに酔う方がおられるようです。
ただこれはフリードに限らずサスペンションやシートのつくりの関係上、どの車にも起こり得ることです。
サスペンションが固いと揺れには強いが衝撃を受けやすい。
どうやらフリードは揺れというよりも、この衝撃によって酔うという感覚になっているようです。
衝撃を抑えるにはサスペンションを柔らかくすれば良いのですが、そうすると揺れが大きくなり走行性能を犠牲にしてしまいます。
他車ではシエンタのようにサスペンションが柔らかいものもあります。
いずれにしても乗られる方の好みや感じ方があり、フリードだけが酔うということにはなりません。
フリードは安全面、走行性能を重視しているので路面からの衝撃を受けやすくなっています。
それによって酔うという印象を受けるかもしれませんが、子世帯や大人数での利用者のニーズを満たす車です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。