子供を車に乗せる際に必須であるチャイルドシートですが、新品の価格は安くても2万円前後、 高いものでは5万円以上するなど、意外と高価なものです。
そこで検討されるのが中古品です。子供が大きくなって装着が不要になった場合は、使わなくなったチャイルドシートはリサイクルショップに買い取られたり、寄付されたりしています。
では、そのような中古にデメリットはないのでしょうか。
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中古のチャイルドシートの価格相場
中古のチャイルドシートは、概ね3000円から2万円ほどの価格で販売されているようです。新品と比べてかなり安くはなっていますが、中古品を買う場合には いろんな注意点があります。また買う場所も重要です。不要になったチャイルドシートはよくオークションや個人売買に出品されることもありますが、 状態が掴みづらいので注意が必要です。可能であれば店舗で実際に見て、確認してから買うのがおすすめです。
中古のチャイルドシートのデメリット①安全性
中古のチャイルドシートは、事故やなんらかの衝撃によって損傷を受けている可能性があります。表面的には綺麗に見えても、目に見えないところでクラックが発生していたり、変形して強度が弱くなっていることもあります。新品のシートと比べて、耐久性や安全性が低くなっている可能性があり、万が一の事故が起きた時に十分な保護性能が発揮されないかもしれません。
また、誰がどのように使っていたのかわからないということも、それだけで不安があります。販売しているお店が製品の状態や、使用実態をきちんと調べて販売しているのであれば、ある程度安心はできるかと思います。中古のチャイルドシートには新品のような保証も付いていません。もし何か問題が生じた場合、修理や交換のサポートを受けることができないかもしれません。
中古のチャイルドシートのデメリット②保安基準
チャイルドシートの技術的な基準は 国際的に認められたECE規則と呼ばれるものです。日本ではECE R44/04と EC R 129という2種類で適合証を取得しています。ECE R44/04は 従来の基準で 子供の胎児に応じて分類しています。EC R 129は新しい基準で2023年9月から完全移行されます。
チャイルドシートを子供の身長によって分類し、より正確な装着方法や衝突試験を求めています。側面衝突時の試験も追加され、より安全性を求めた基準になっています。中古のチャイルドシートは、その最新の安全基準に合致していない可能性があります。法的要件や安全基準は時間とともに変化するため、古いモデルのシートは最新の技術や安全機能を備えていないかもしれません。
中古のチャイルドシートのデメリット③衛生面
もっとも目に付きやすく、気になるのが衛生面です。中古のチャイルドシートはもちろん、他の子供が使用していたものです。飲み物や食べ物をこぼしてしまったり、 車によって嘔吐してしまったり、 赤ちゃんであればお漏らしという可能性もあります。もちろん清掃してあるのかもしれませんが、そういった汚れや臭いというものはなかなか取れにくいものです。
チャイルドシートによっては、シートのクッションやカバーを完全には取り外しできないものもあり、 細かいところまで清掃が行き届いていない場合もあります。車という閉鎖空間になりますので匂いが気になりますし、子供が直接触れるものになりますので 安全性と並んで、衛生面も注意が必要です。
チャイルドシート中古購入のデメリットは?価格相場と事故の可能性を解説!【まとめ】
デメリットというテーマで述べてきましたので、悪いところが強調されているかもしれませんが、もちろん中古のチャイルドシートが全て悪いというわけではありません。
もちろん新品を買うに越したことはありませんが、 中にはとてもきれいで新品同様の中古品もあります。
直接的に子どもの安全にかかわるものですので、購入する際には必ず信頼のおける店舗で見て、 触って、問題がないかをきちんと確認してから買うことをおすすめします。