「マークXは燃費が悪いと聞くけど、実際はリッター何キロくらい走る?」
「燃費を改善する方法はあるの?」
最近は環境問題で、エンジンのダウンサイジング化、電動化が進んでいます。
一方、比較的最近まで製造されていたマークXは全グレードでV型6気筒エンジンを搭載。
最近発売される車のほとんどは4気筒以下のエンジンです。
6気筒エンジンは一部高級車に残るのみ。
6気筒エンジンは独特のフィーリングが魅力。
一方、燃費はお世辞にもいいとは言えません。
ですが、6気筒エンジン搭載のマークXは今でも手頃な価格で入手できます。
そう思った筆者は燃費の話は度外視してマークXを購入しました。
そんな筆者がマークXの燃費について、それと引き換えに得られる多気筒エンジンの魅力について考えていきます。
Contents
マークXの燃費は悪い?
カタログ燃費(2代目130系)は?
・2.5Lモデル(FR):11.8km/L
・2.5Lモデル(4WD):10.6km/L
実燃費(私の場合~2代目GRX135)は?
2代目でこのようなカタログ燃費となります。
実燃費は、私の場合で街乗りで9km/L、郊外道路で11km/Lくらいです。
この数値は他クチコミで書き込みがみられる実燃費のなかでは比較的良いほうです。
悪い方で5~7km/L前後という方もいるようです。
これは車の走る環境や走らせ方が大きく影響するところです。
少しでも燃費をよくする方法は後述します。
ですが、いずれの数字も、現在売れ筋の車と比較するとお世辞にもいいとは言えない数字です。
ただ、マークXはハイブリットでもなく、純然たる6気筒エンジンを搭載。
ここが燃費性能と引き換えに得られる魅力ではないかと思うのです。
燃費と引き換え!6気筒エンジンの魅力!
今や6気筒エンジン以上の多気筒エンジンは、環境問題の影響で絶滅危惧種。
新しく発売される車のほとんどは4気筒以下です。
ですから、マークXは、手頃な価格で年式の新しい多気筒エンジンに乗ることのできる希少な車なのです。
では6気筒エンジンの魅力について考えてみましょう。
静粛性
6気筒エンジンは3気筒や4気筒エンジンに比べ、振動がとても少なく静か。
アイドリング時は車内にほとんど音がなく、振動がありません。
フィーリング
マークXはパワーがそれなりにあるので、街乗りで回すことは少ないです。
ただ、回したときのフィーリングはよく言われるようにとてもスムーズ。
こればかりは一度味わってみなければ、言葉に表すのが難しいのですが、4気筒エンジンなどにみられるノイズや不快な振動がなく、スムーズに吹け上がるというイメージです。
高級感のあるエンジン音
なにをもって高級感とするのかは、個人の主観。
ですが、昔から高級車では多気筒エンジンが使用されてきました。
今でこそ、高級車はダウンサイジングによって、4気筒ターボや4気筒+ハイブリットなどが増えてきました。
ですが、当時の「高級車=多気筒エンジン」のイメージはいまだに強いため、マークXのエンジン音は高級車を連想させ、「高級感がある」と感じさせます。
車にあまり詳しくない知人を乗せて走った時、「この車はなんか高級な感じがする。エンジンの音がそう感じさせるのかな?」と言っていたのが印象的です。
燃費を少しでも改善するには?
現在の水準からすると燃費のあまりよくないマークXですが、燃費を少しでも改善する方法はあるのでしょうか?
私が実践している方法を紹介します。
エコモードは使わない!
マークXには、走行モードがついています。
「ECO」「Normal」「Sports」「Snow」の4種です。
ちなみに「Normal」は単に「ECO」を解除しただけの状態です。
この4つだけみると一見ECOモードを使うのが一番燃費がいいように思われます。
もちろんメーカー側もそう公称していますが、マークXに限ってはさにあらず。
実は「Normal」モードで一番燃費が一番良いのです。
これは何度も検証しました。
同じような条件で走ろうとすると、ECOよりもNormalのほうが燃費の結果が良い。
おそらくですが、ECOはアクセルに対する反応が鈍くなるため、意図せずアクセルを踏んでしまっているのではないかと思います。
なので、私はECOモードは全く使っていません。
レスポンス悪すぎてストレスでもありますしね。
※これについては、他にも検証している方がいました。
燃費検証 (エコモードとノーマルモード) 法定速度・制限速度
この方も、Normalモードのほうが燃費が良いという結果でしたね。
エコランプは常時点灯!足先に全集中!
ECOモードを使わない私ですが、「ECOランプ」は常に点灯する状態で走るようにしています。
少しややこしいかもしれませんが、ECOランプとは、アクセルの踏み加減と速度で点灯したり消灯したりするランプのことで、低燃費走行ができていれば点灯し、そうでない場合は消灯してしまうものです。
このランプが消灯しないように、アクセルワークに全神経を集中しています。
足先に全集中です。
とはいえ、ときにはECOランプなど気にせず、エンジンを回してあげるのが、車にとっても自分にとっても大事です。
その他、基本的な燃費改善方法として、タイヤの空気圧をこまめにチェックする、燃料は満タンにしすぎないなどの方法もとっています。
マークXの燃費は悪い?【まとめ】
現在販売されている車の水準からすると、決してよくありません。カタログでは2.5Lモデル(FR)で11.8km/Lです。
私自身の実燃費はカタログ数値と比べても大きな乖離はみられませんが、走り方によっては当然もっと低い数値になります。
燃費はよくないマークXですが、それと引き換えに得られる魅力もあります。
それは、絶滅危惧種の6気筒エンジンに比較的手軽な価格で乗れるということです。
静粛性、フィーリング、高級感のあるエンジン音など。
6気筒エンジンに触れたことがない方は、ぜひその魅力を味わってみてください。
意外にも走行モードの「ECO」モードよりも「Normal」モードのほうが燃費がいいです。
あとはECOランプが消灯しないように、全神経を足元に集中しましょう。
今回はマークXの燃費について考えてみました。
決して燃費のいい車ではありません。
しかし、燃費で失うもの以上に今の時代には貴重な6気筒エンジン車だと思います。
手頃な価格で手に入るうちに、燃費をあまり気にせず、一度は多気筒エンジンのマークXに乗ってみてはいかがでしょうか。