「マークXを中古で検討しているけど、走行距離が10万キロ近いんだよね」
「マークXが気に入って乗ってるんだけど、寿命はどれくらいなんだろう?」
現在新車で販売されていないマークX。
マークX乗るための選択肢は2つ。
中古で手に入れるか、オーナーの方ならそのまま維持するか。これだけです。
一部には「トヨタ車の品質はさがった」「(トヨタのディーラーでは)2回目の車検を通すな」など噂もあります。
実際のところはどうなんでしょうか。
筆者は走行距離12万5000キロに達するマークXを所有しています。
まだ車を買い替えようと思うほどの致命的なトラブルには襲われていません。
筆者の過走行気味のマークXとの向き合い方を通じて、マークXの寿命について考えてみましょう。
トヨタ車の品質はさがったのか?
「トヨタ車は新車からお客さんにのっていただく年数を短く見積もっている」
「パーツはその間だけ持てばいいと耐久性を落としてコストダウンしている」
などというネット上の書き込みがありました。
これは、真実ではありません。
コストダウンしているのは事実ですが、部品の汎用性を高くしてコストダウンしているのです。
例えば、マークXのボディ。これはクラウンとプラットフォームを共用しています。
エンジンにいたっては、クラウンの一部グレードや初期のレクサスISと同じものを使用。
マークXは手頃な値段で上級車のエンジンやボディを使用しているので、値段の割に品質が良いとさえ言えるのではないでしょうか。
マークXと同じ4GR-FSEのエンジンを搭載する知人のレクサスISは走行距離22万キロ走っています。
しかし、不具合という不具合はないようです。
気をつけていたことといえば、オイル交換を忘れなかったことくらい。
また、クラウンで8年走行距離18万キロ、クラウンマジェスタで40万キロを特に大きな故障もなく走破したというオーナーの書き込みもみられました。
つまり、トヨタ車は最低限のメンテナンスさえしてあげれば走行距離15万キロや20万キロくらいは、致命的な故障がおこらず走り続けられるポテンシャルがあり、寿命は長いと言えるでしょう。
筆者のマークXは上記に比べれば「まだ」走行距離12万5000キロ程度に過ぎません。
ですが、最近になって今まで所有してきた他メーカーの車と大きな違いを感じています。
それは、他メーカーの車(ホンダ、マツダ、スバル、三菱)だと、走行距離11万キロを超えた辺りから出てくる「ボディのきしみ音」や「足回りの異音」がマークXでは一切しないこと。
ボディ剛性が保たれているというか、やれてきたという感じが本当に少ないのです。
また、ボディのサビもとても限られている。塗装がいいのでしょう。
筆者は北海道なので、冬の間、車は道路の融雪剤にさらされているのです。
トヨタ車の品質は他メーカーに比べてむしろ「良い」といえるのではないでしょうか。
マークXの寿命の見方はあるのか?
マークXに限らず、走行距離が多くなればなるほど、修理しなければならない箇所は増えます。
修理にかかる経費と買い替えの費用を考えて、修理代が高くつきそうなら、買い換えるというのが一般的です。
どのくらいの修理代なら買い換えるか、というは個人の考えにもよるところなので、一概にいうのは難しいところではないでしょうか。
私の過去愛車で考えると、走行距離が11万キロを超え、修理代の見積もりが40万以上になれば、寿命と判断しました。
修理内訳は足回りを直すとか、ミッションを直すなど大掛かりなものです。
12万キロを超えるマークXはどうでしょうか?
ミッションや足回りは異常の気配すらなし。
今まで、交換したのはウォーターポンプとブレーキ類くらいです。どれも数万円以内でおさまるものばかり。
この程度では全く買い替えようという気にはなりません。
前述しましたが、同じエンジンを搭載するレクサスが20万キロを軽く超えていることや、同系統のボディをもつクラウンが18万〜40万キロに到達していることを考えると、おそらく致命的な修理が必要になり、寿命を迎えるのはまだまだ先のことではないかと思います。
マークXの走行距離の寿命は?【まとめ】
トヨタ車は部品の品質が下がったのではなく、汎用性を高めてコストダウンをしている。
従って、マークXよりも上位車種とパーツを共用する場合もあり、値段の割に高品質なパーツが使われることがある。
筆者の印象では、他メーカーの車と比べ、トヨタ車は11万キロを超えてから急にやれてくる感じが全くない。
トヨタ車は品質が良い印象を受けている。