フィットは年式の新旧に関わらずリコールが多いことで有名です。
筆者もフィットに乗っていた2年間で、2回リコールでホンダさんにお邪魔しました。
2023年現在で発生しているリコールの内容がブレーキ部品でリコールが発生しているようです。
今回はそんなフィットの2023年現在でブレーキリコールが多い理由と内容を紹介します。
Contents
そもそもリコールとは何か?
まずリコールってなんだろうと思っている方向けにリコールを説明させていただきます。
簡単に説明すると、自動車の設計・制作上で不具合があり、それに起因する事故・故障や公害の未然防止を防ぐために設けられた制度です。
メーカーが自主的に実施してくれるので、ユーザーはお金を払うことはなくリコール対象部品を交換してもらえます。
リコール対象車であるからといって今すぐ故障して動かなくなることはめったにありませんが、対処せずにそのまま放置していると常にリスクを背負いながら運転することになります。
そのため、リコールの手紙が来たらなるべく早めにディーラーに持ち込むことをお勧めします。
フィットでリコールが多いのはブレーキ部品?
2023年3月31日に本田技研工業はブレーキペダルの操作力が増大する恐れがあるとしてリコール発表を行ないました。
自動車の基本である、走る、曲がる、止まるの「止まる」部分ですね。
走らなくても死にませんが、止まらないは命に関わるため、不安に思う方もいらっしゃると思います。
以下、リコールの内容です。
製造工程が不適切なため、製造時に使用する組み付け油が圧力センサ内に浸入してセンサの抵抗部が腐食してしまい、出力値が異常を検出して、フェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大してしまいます。
ざっくりリコールの内容を説明すると、ブレーキを踏んだけど、センサが異常値出してブレーキが効きづらくなるというリコール内容です。
フェールセーフとは何か?
フェールセーフとは機械が故障した場合、安全な方向へ制御を行うシステムのことです。
例えばエンジンが何らかの原因で故障した場合、アクセルを軽く踏んだだけなのにエンジンの回転が上がりっぱなしになってしまうと自動車は加速していきます。
それを防ぐため、エンジンの回転をある一定の回転数までしか上がらないようにコンピュータが制御してくれます。
これがフェールセーフです。
ブレーキのフェールセーフは、1輪だけブレーキシステムが故障してしまったにもかかわらず、ブレーキ全体が効かなくなると自動車は止まることができなくなってしまいます。
例えばブレーキパイプが一本で4輪のブレーキを作動させている場合、1輪壊れたら、すべてのブレーキが効かなくなってしまいます。
そこでブレーキパイプを1本から2本にし、ブレーキが1輪壊れても、ほかの3輪でブレーキを効かせて止まるといった仕組みがブレーキのフェールセーフとなります。
操作力が増大する理由です。
フィットはリコールが多い?ブレーキ等2023年のリコール内容を解説!【まとめ】
ここまでブレーキのリコール内容とブレーキシステムについて説明しました。
ブレーキ部品のリコールは個人的にもかなり驚きました。
止まらない自動車は凶器になりますので、もしブレーキのリコール対象でまだ行っていない方がいたら速やかにリコールを受けましょう。
フィットは年式によってリコールの内容が違いますが、2023年でも年式の古いフィットがリコールの対象となっていたりします。
もしフィットの購入を検討していらっしゃるのであれば、どの年式でどのようなリコールが出ていたかを調べてみると良いです。
もしリコールが出てしまった場合は、速やかにディーラーへ持って行き、対症部品を交換しましょう。
修理自体もプロの整備士の方が行ってくれるので、すぐに終わります。
お茶でも飲んでゆっくりしていきましょう。
今回は以上となります。
安全運転で本日もよいカーライフを満喫してくださいね。