ここ最近の夏の気温は異常で、体温と同じくらいというはざらにあり、下手をすると40℃前後になることもあるなど、動いていなくても身体に厳しい時もあります。
それは車内にいたとしても同様で、四方がガラスで囲まれているので日差しは入りますし、 狭い空間なので、エアコンをつけていても涼しくなりにくい場合もあります。
外が35℃の場合30分も停車していると車内は45℃にもなるというデータもあり、もっと長時間になると50℃を超える温度になっているそうです。
そうなると当然、シートやドアノブなど手に触れるものはもとより、車内のあらゆるものが熱せられています。
そういった過酷な状況だとチャイルドシートに座る子供も心配です。
この夏を快適にドライブするためにも、何らかの暑さ対策を施してあげる必要があります。
高温な車内のリスク
まず対策の前にどのようなリスクがあるかを考えてみます。
車内が暑くなると当然、車内にあるものはすべて温められてしまいます。
ステアリングホイールや シフトノブなども触れないくらい熱くなることがあり大人でも危険なことがあります。
そんな中ですので、当然チャイルドシートやベビーシートもリスクがあります。
特に気をつけていただきたいのは、シートベルトなどの金具類です。
日の当たり方や、駐車時間によっては金具が相当な熱さになっていることがあり、もしかすると それに触れたお子さんが火傷を負ってしまう可能性もあります。
シートは基本的には布張りなので火傷する程ではないかもしれませんが、冷やさずに座ってしまうとなかなか冷めずに子供は温めてしまって熱中症になる可能性もあります。
意思疎通や体温調節がまだ上手ではない赤ちゃんは、細心の注意を払う必要があります。
特にベビーシートは赤ちゃんを保護するためにクッション性が良いものが多く、さらにバスケット状になっていて 囲まれているため 熱が逃げにくいというデメリットがあります。
子供や赤ちゃんを乗せる前に必ずシートの熱さなどを確認して、安全に座れる程度まで冷却してあげるのがよいと思います。
チャイルドシートの夏の暑さ対策
遮熱
暑さ対策というと「冷やす」こと連想する方も多いかと思いますが、まずは極力温めないことも重要です。
効果的なのはカーテンやサンシェードです。
駐車中はガラス部分に直射日光を遮る物をつけることによって、車内にあるものを温まりにくくします。
もちろん最終的には車内温度は上がってしまいますが、車内の物の温度を抑えることによって、 エアコンをつけた時の冷え方が変わります。
チャイルドシートやベビーシートも座れないほど熱くなるという事態にはなりにくくなくなります。
冷却
次にもちろん冷やすという対策もありますが、 実はこれが意外と難しいです。
車用に冷却スプレーというものが販売されておりますが、これを吹きかけても冷えるのは表面だけです。
シートの内部まではその冷気は届かないので、安心して座らせてしまうと内部にこもった熱でまた暑くなってしまうということも考えられます。
やはり直接的に、保冷剤や保冷シートを利用するのが効果は高いです。
有名なものではアイスノンというものがありますが、食品などについてくる保冷剤でも代用できます。
これを凍らせて、少し厚めのタオルなどにくるんで背中の部分に入れてあげると効果的です。
ただし、凍らせ方によっては形がいびつになってしまって違和感が出る可能性もあります。
ですので、お勧めは完全には凍らないタイプの保冷剤です。
これは冷たくなっていても柔らかいので、座りにくくなるということは軽減されるかと思います。
長時間乗車や、出先で長時間駐車する場合などは、予備も用意しておいて、クーラーボックスなどに入れておけば、冷たい状態で保持しておくこともできます。
換気
駐車場ですぐに乗ってしまうと車内全体が熱くなっている可能性も高いです。
車内が暑くなっている場合には エアコンだけでは簡単には冷えないので、まずは窓を全開にして熱気を外に追い出すようにしてください。
ドアをバタバタさせる方もいらっしゃいますが、一定の換気効果はあるようですが危険ですしヒンジに負担がかかるので、避けたほうがいいかもしれません。
チャイルドシートの夏の暑さ対策【まとめ】
夏が暑いのは当たり前ですが、それにしてもここ最近は暑すぎます。
特に子供は熱中症のリスクが高いので、注意してあげてください。
ちなみに我が家では、 駐車する時には必ずサンシェードを装着し、チャイルドシートには銀色で遮熱効果のあるカバーをかぶせていました。
また後部座席には、UVカット効果のあるフィルムを貼り、遮光カーテンをつけていました。
ここまでやってもシートなどは温まってしまいますが、かなり遮熱効果があったと思います。
お子様が楽しい夏を涼しく過ごせるように、ぜひ対策をしてください。