新型車が出るとどんな車なのか気になりますよね。
「ディーラーに見るだけのためにお店に行っていいのかな?今は買う気はないんだけど・・・」
でも試乗したいけども買わないのにディーラーに行ったら迷惑と思ってない?
実際営業マンの本音はどうなのか、元営業マンが解説します。
Contents
ディーラーに見るだけのためでも来てもらうことは嬉しい
ディーラー営業経験者として単刀直入に言うと「見るだけでも、試乗だけでも車に興味を持ってくれることはとても嬉しい」です。
ディーラーに来る新規のお客さんの多くは買う気なしです。
すぐに買ってもらえるとは営業マン誰も思っていませんから皆さんが思っている以上に来店して欲しいのが実情です。
そもそもディーラーは敷居が高いイメージかつ車を購入したいときにしか来店しないからです。
さらに「車離れ」の時代に興味を持って来店されるお客様は、買う気なしでも営業マンからすれば将来の「見込み」なわけで売れるチャンスが増えるからです。
また試乗した人がSNSやWEBで試乗レポートを投稿してくれることもメーカー側としても「いい宣伝」と思うからです。
購入者にとってもメリットがたくさんある。
「見るだけ」「買う気なし」の気持ちの中、ディーラーで試乗したら意外に買っちゃったってケースがあります。
お店に見に行かないと車のことは分からないもので、今すぐ買う予定がなくても将来買う時のためにもメリットがたくさんあります。
実際に車を購入する時の判断材料が増える
試乗すると「加速性能」」「ブレーキ」「乗り心地」など様々な車の特徴を知ることが出来ます。
特にこの3点は車選びで最も重視するもので、実際購入する際に競合車種と比較する判断材料となります。
お得な情報が得られる
今は「買う気なし」と思っていてもいつかは買うわけです。営業マンは売ることが仕事ですから車を買うまでは見込み客のためセールスをします。
営業から展示会の情報やオプションプレゼントや下取り価格UPなど販促情報をお客さんは得られるため、お得な時期に車を買おうかと思うことが出来ます。
またモデル末期やマイナーチェンジ前だと営業マンもこっそり新型車が出る情報を伝えることもあります。
今は買う気になしでももうすぐ新型車が出るなら検討してもいいのかな?と購入意欲が高くなることもあります。
メーカーに対する先入観がなくなる
「今まで全く買う気なしのメーカーだったけども試乗してイメージが変わった。試乗して欲しくなった」試乗したお客さんから直接聞いた言葉です。
営業時代この言葉けっこう多かったです。
絶対に買わないメーカーだけども試乗だけならと思って行ったら意外に良かったって話です。もちろん逆に悪かったってこともあります。
購入者の多くは「あのメーカー車なら間違いない」などと決めつけてしまい、乗ったことがないメーカーほどSNSやWEB情報などの口コミ、世間体などを気にしすぎてしまいがちです。
そういう意味でも試乗はおススメです。
「明らかに買う気がない態度」だと迷惑
営業マンは売るのが仕事です。
購入の意思や時期、また見込み客になるかを確認します。
「今は買えないけども将来必ず車を買う」気持ちの購入者はむしろ嬉しいですが、その反面、「明らかに買う気がない態度」を出す迷惑客も一部にいます。
購入する意思はゼロなのに試乗だけしまくるマニアとSNS投稿者
話題性の高いスポーツモデルやオフロード車が出ると購入意思もないのにブレーキ性能や急加速のテストなど無茶苦茶な試乗をすることが多いです。
お店に戻ってきても見積もりもしないければ試乗車の前でうんちくを披露するお客さんほど明らかに買う気がない態度です。
また最近はSNSなどに試乗レポートを投稿する目的の試乗です。
この手の人物はディーラーをハシゴして乗り回していることが多く、新型車が出たタイミングで必ず来店するため各店舗間でも情報共有されるぐらいです。
またこの手の人と話をしていても「明らかに買う気がない」とはっきり分かりますから、遠慮して欲しいのが本音です。
買う気なし!来場プレゼント目当て
週末の展示会や新型車試乗キャンペーンになると来場者向けにノベルティグッズを用意しています。
来場者全員に配られる粗品もあれば、試乗するとQUOカードやミニカーなどのプレゼントもがよくありました。
最初から来場プレゼント目当てのお客さん=ノベルティーハンターさんは来場して試乗も簡単に済ませて、すぐにプレゼントを要求することもありました。
「明らかに買う気のない態度」に営業マンとしてはとても迷惑でしたし、少しでも興味を持ってくれたお客さんお渡ししたいので、来ないで欲しいとさえ思います。
喫茶店の感覚でドリンク飲んで長居する
最近のディーラーのドリングコーナーは種類も豊富で、来場するごとに迷われるお客さんもおられます。
特に試乗会や展示会キャンペーンなどがあるときはあたかも「買う気で来たよ」オーラーを出しますが実際はドリングを何杯も飲んでは昔乗っていた車の話や世間話などするお客さんもいました。
先程も述べたようにディーラーに来るお客さんの多くは「買う気なし」が多いです。
しかしながら、いつかは買う予定であり、試乗したい気持ちがあるお客さんははっきり言って営業マンも分かります。
特に土日祝日の忙しいときにこそ、そういうお客さんとの時間を大事にしたいので、「明らかに買う気のない態度」のお客さんほどとても迷惑なのです。
冷やかしと思われない方法とは
見るだけでディーラーへ行って迷惑とやっぱり思われたくないと言う気持ちはあるかもしれません。もちろん営業さん全てが「歓迎」しているとは限らないこともあります。その気持ちを少しでも解消できないかまとめました。
あらかじめ予約をする
ふらっと試乗しにディーラーに行くことも可能ですが、出来れば事前に事前予約をすることをお勧めします。
意外に試乗予約する人は少なく、車の購入を検討している可能性が高いと思われるからです。
また可能であれば土日よりも平日で予約を取るとベストです。特に休日は来場も多く、営業マンの対応がそっけないこともあります。
営業マンにはっきりと伝える
例えば「今すぐは買えないけども興味がある」ことを伝えることです。
営業マンの中には成績不振で実績が欲しいとゴリ押しの営業があります。お客さんには関係ないことですけども、この一言があるだけで営業マンの印象も変わります。
またお客さんも気分よく試乗が出来ますから出来る限り伝えましょう。
試乗後は、前向きに購入したい気持ちであれば検討し、思っていたのと違うやそもそも買う気がない中で、買う意思があるようなそぶりはせずにはっきりと断りましょう。
ディーラーに見るだけでも良いから来て欲しい!【まとめ】
昨今は試乗レポートをSNSへ公開する目的で試乗をしたり、明らかに買う気のない冷やかしであればディーラーとしては本当に迷惑でしかありません。
「見るだけ」「買う気なし」のお客さんでも、迷惑なことがない限りはディーラー側も試乗は断りません。
また営業マンもすぐに買うとは思っていませんし、むしろ試乗がきっかけで成約につながるメリットもあるので来場は大歓迎なのです。
ただしディーラーは車を売ることが仕事です。
お客さん側も試乗して前向きに購入したい気持ちになれば検討して欲しいですし、買う気がないのであれば買う意思があるようなそぶりを見せずに断るときははっきりと断ることも大事です。