自動車は消耗品の塊でできています。
特にトラックは過酷な状況で長距離を走行するため修理や燃料などの固定費が多くかかります。
燃料や修理代が1円あがるだけでも年間で何十万、何百万と金額が増えていきます。
そこで最近注目されているのが再生タイヤです。
今トラックの固定費を下げるために再生タイヤを使う事業者が増えています。
再生タイヤは廃棄するタイヤを再利用しているためコストを抑えることができます。
その一方で再生品のため不安な面もあり本当に大丈夫なのかと不安に思うところもあります。
今回は再生タイヤが注目されている理由や、再生タイヤのメリットデメリットも含めて詳しく解説していきます。
Contents
トラックでは当たり前!再生タイヤが増えている理由は!?
タイヤにも再生タイヤがあることをご存知ですか?
トラックに再生タイヤが使われることは珍しくありません。
地場を走るトラックには当然のように使われています。
その1番の理由はコストを抑えることができるからです。
新品のタイヤに交換する場合と比べれば再生タイヤは約半分ほどのコストで交換できます。
大型トラックになると大体1台あたり10本〜12本のタイヤが装着されているので大きいコスト削減になります。
最近のトラックには頻繁に再生タイヤが使われています。
しかし世界で比べると日本での普及率はまだまだ低くこれからもっと再生タイヤの必要性を
認知させていく必要があります。
再生タイヤのメリット
低コスト
再生タイヤのメリットは低コストで環境に優しいことです。
新品のタイヤは約4万円〜6万円ほどしますが、再生タイヤは2万円〜3万円台ぐらいで抑えることができます。
約半額ぐらいに抑えることができるため固定費を下げることができます。
環境にやさしい
再生タイヤを製造する時には石油が使われますが新品を作る時よりも60%ほど資源を抑えることができます。
制作段階でもCO2の発生を60%削減ができるため環境に非常にやさしいです。
トラックの再生タイヤのデメリットは
日本国内の再生タイヤの普及率が低い理由として再生タイヤに対するイメージが良くないのかもしれません。
再生できる回数は3回まで
どこのメーカーでも使用回数は3回までと決められています。
納期に時間がかかる場合がある
再生タイヤは使い終わったタイヤを回収して再利用するため納品までに時間がかかります。
販売店によっては在庫分を使用しているところもあります。
後輪にしか装着ができない
再生タイヤは強度がないため現段階ではフロントタイヤに装着することができません。
トラックの再生タイヤはフロンにNG
リトレッドとは使い終わったタイヤの表面に新しくゴムを貼り付けることです。
これが1番のデメリットとなるのです。
タイヤの山は新品と変わりませんがタイヤの側面は少し貼り付けたような跡があります。
リトレッドタイヤのデメリットはねじりの力に弱いことです。
ねじりが掛かるフロントタイヤへの装着は禁止されています。
基本的に後輪への装着が決められているため注意しましょう。
リトレッドタイヤの製造や完成検査には厳しい品質管理が行われています。
使用方法を間違わなければ通常のタイヤとして問題なく使用できます。
トラックの再生タイヤのデメリットは?【まとめ】
世界中で地球環境の改善やSDGsが急速に進んでいます。
トラックの再生タイヤは今後さらに必要となるでしょう。
技術開発が進みタイヤの一部だけではなく全部が再生され、低コストで環境にやさしいタイヤが今後開発されます。
再生タイヤのデメリットが無くなり新品のタイヤと性能、安全性ともに同程度に向上すれば自ずと需要が増え再生タイヤが主流となってきます。
安全性とコスト削減を両立できる再生タイヤの使用を積極的に活用していきましょう。