今では、カーナビが搭載されていない新車を見つける方が難しくなっています。
そして、カーナビでは、たいていテレビも映ります。
ところが、アウディ搭載のテレビの見方がわからない、映らない、あるいは映りが悪いといった声を聞きます。
おそらく輸入車特有の問題が潜んでおり、そもそも映らないのか、走行中だけ映らないのか、チャンネル設定の不具合なのかが問題になります。
そこで今回は、アウディ等の輸入車特有の問題と対応方法を確認しておきましょう。
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アウディ等の輸入車と日本のカーナビの相性
輸入車から見れば、日本こそ異国の地です。
カーナビの仕組みは、国産車と輸入車で異なります。
よほど直輸入された車でない限り、日本で販売される輸入車でテレビが絶対に映らないということはないはずですが、不具合を起こす可能性はあります。
日本のカーナビの特徴
カーナビが普及し出した頃は、カーナビシステムとAVシステムが分離している車種もありました。
しかし、現在はAV一体型のカーナビが主流で、車載テレビのチャンネル設定もカーナビの一部という状況です。
日本にいると、日本のカーナビが世界標準だと勘違いしてしまいますが、決してそんなことはありません。
日本のカーナビは、海外で驚かれるほど多機能なのです。
そのため、仕組みが複雑となり、世界的なシェアが低下しただけでなく、様々な点で輸入車との相性が悪いという結果を招いています。
輸入車との相性
輸入車のカーナビは、往々にして地図表示や道路案内が簡潔です。
カーナビの仕組みは輸入車と国産車で異なるため、国産車のカーナビのように繊細な機能を付加することが難しいのです。
このように言うと、テレビが映らないとしても不思議ではないと思われそうですが、実はテレビの見方は簡単だったりします。
問題なのは、輸入車のシステムが日本の環境を前提にしていないという点です。
たとえば、走行中だけテレビの映りが悪いという場合もあるようですが、それは輸入車が発する妨害電波のせいだという場合があります。
アウディ特有の問題もある?
どうしても輸入車でテレビが映らないとすれば、考えられる可能性は3つです。
第1に、そもそもテレビが映らない可能性です。
車内でテレビを見るという発想自体が、ガラパゴス化した日本独特の発想という指摘もあります。
第2に、走行中だけテレビが映らない設定になっている可能性です。
海外でも、走行中にテレビを映すというのはもってのほかなので、走行中は映らない設定になっているのが通常です。
そもそも、日本のカーナビが多機能すぎるだけで、海外では地図表示や道路案内だけできれば上々なのです。
第3に、アウディのカーナビの操作が単に難しいという可能性です。
アウディのほとんどの車種では、近年までカーナビの操作がコントローラー式で行われていました。
タッチ式に比べて操作が難しく、慣れが必要でした。
そのため、なかなかチャンネル設定ができず、テレビの見方がわからないだけなのに、テレビが映らないと勘違いしている可能性もあります。
アウディでテレビの見方!見るための注意点
アウディでテレビが映らない原因については、先の3つの可能性を慎重に検討しましょう。
原因に応じた対策を行わないと、無用な出費に終わる危険があります。
そもそもテレビが映らない場合はどうする?
すでに述べましたが、海外では、わざわざカーナビでテレビを見なくてもよいのではないかという考えの方が主流です。
そのため、日本への輸出を想定した車種ではない場合、テレビ機能が最初から付いていないという可能性があります。
また、たとえテレビが映っても、海外の自動車メーカーの純正品では対応できず、日本で独自にチューナーを取り付ける事例も結構あります。
そのため、たとえテレビが映っても、映りが悪いといった問題を派生させることがあります。
アウディでも、実はこのタイプの問題が多く、テレビが映ることは映るが、走行中は特に映りが悪いという声を結構聞きます。
カーナビ自体の価格は様々で、高いと10万円以上、安ければ3万円程度と幅があります。
問題は工賃で、高額な機種になるほど設定も複雑になるため、工賃だけで10万円以上という場合もあります。
特にアウディは高額になる傾向があるようです。
走行中にテレビは見なくてよい、あるいは他の機器で満足というのであれば、無駄な出費ではないかというのが個人的感想です。
走行中に映らないのは当然!
走行中のみテレビが映らないという場合は、カーナビの初期設定がそうなっているということです。
そうした初期設定を変更すること自体は、テレビキャンセラーという機器で可能です。
価格には幅があり、輸入車用だと3万円以上など、多少高額になる可能性があります。
工賃も、輸入車だと、やはり3万円前後する可能性があります。
さて、ここで熟考してほしいのは、そこまでして走行中にテレビが映るようにする必要があるのかということです。
走行中にもテレビが映るようにすること自体は、もちろん違法でありません。
しかし、走行中にテレビを見る、法律用語で「注視する」行為は道路交通法違反です。
そうした行為で事故を起こせば、懲役を含む罰則が科せられます。
それならば改造行為自体を禁止したらどうだという声もあるでしょうが、そこは自由を重んじる民主主義社会ですから、市民の良識に委ねられているということです。
アウディに限らないことですが、テレビキャンセラーの使用には慎重であるべきです。
あらためてテレビの見方を確認する
最後に、アウディのカーナビは操作方法が難しいため、そもそもテレビの見方がわかっていない可能性もあります。
最近のアウディではタッチ式のカーナビが増えているようですが、ちょっと前まではコントローラー式でした。
輸入車全般にそういった傾向があり、海外では簡単にカーナビを操作できないようになっています。
あるいは、タッチ式よりはコントローラー式の方が高級感を演出できるという事情もあるでしょう。
やはり、日本のカーナビは極度に発達したため、操作方法の簡便化が追求されたと言えそうです。
いずれにしても、多少前のアウディであれば、カーナビのチャンネル設定ができていないという可能性もあります。
さらに、中古アウディの場合、前の持ち主の住所でチャンネル設定されているため、都道府県が違えばテレビも映らなくなるのは当然です。
チャンネル設定程度であれば、大手カー用品店のスタッフに頼めば解決してくれるでしょう。
アウディのテレビの見方は?テレビが映らない時に確認すべきこと!【まとめ】
今回は、アウディのテレビが映らないという声を聞いたため、車載テレビとカーナビの仕組みにも触れながら、その解決法を探りました。
車載テレビが映らない、あるいは映りが悪いという場合は、機器の問題なのかご自身の「勉強不足」なのかを、まずは確認しましょう。
そのうえで、テレビを見られるようにする行為が本当に必要なのか、よく熟考しましょう。
何度も繰り返しますが、日本のカーナビは独自の進化を遂げており、テレビまで見られるという点が海外では大変驚かれます。
運転中は運転に集中すべきではないのかというのが、海外の主流の考え方です。
アウディのような輸入車になれば、機器も工賃も高額になりますから、冷静に考えるべきでしょう。