近年異常気象により雪が降らないような地域でも雪が積もったり気温の低下で路面が凍結する自然災害が増加しています。
雪の中荷物を積んで走るトラックにはスタッドレスタイヤが欠かせません。
今回はトラックの運行に大切なスタッドレスの効き目を長持ちさせる方法です。
トラックを安全に運転するための基本の知識をまとめましたので是非ご覧下さい。
・スタッドレスタイヤの寿命をのばす方法
・スタッドレスタイヤの履き潰しは危険
・スタッドレスタイヤの正しい装着位置
・トラックにもチェーンが必須!?
Contents
トラックのスタッドレスタイヤの寿命は?効き目を長持ちさせる方法!
トラックは常に過酷な状況で走行しています。
2〜10トンほどの荷物を積載した状態で走行するのでタイヤの摩耗も早いです。
トラックのスタッドレスの寿命はおよそ3年ほどです。
スタッドレスの効き目を長持ちさせるにはどうすれば良いのでしょうか?
結論として適切な保管とタイヤローテーションで寿命と効き目を長持ちさせることができます。
ローテーションを定期的に行うことでタイヤの摩耗を均一にし、適切な保管をすることで劣化のスピードを抑えることができます。
*タイヤを長持ちさせるには
・屋内に保管する
・タイヤカバーをかける
・規定量の空気圧を守る
・定期的なローテーション
以上のことを守るだけでスタッドレスタイヤは長持ちします。
トラックのスタッドレス履き潰しが滑る原因に!?効き目が逆効果!
冬が終わってもスタッドレスを装着したまま走行していませんか?
実は非常に危険な行為で滑る原因になります。
スタッドレスタイヤの表面には沢山の溝がありこの溝のおかげで雪の上を滑らずに走行できるのです。
逆に濡れた路面をスタッドレスで走行すると水はけが悪くなります。
この状態でブレーキをかけるとタイヤがスリップしブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が起こってしまいます。
高速になるほど発生する確率が上がるので特に高速道路を走行するトラックは危険です。
定期的な交換を心掛けるようにしましょう。
トラックのスタッドレス、正しい装着位置で効き目を最大化!!
乗用車よりもトラックにはたくさんのタイヤが装着されています。
スタッドレスは基本的に全輪に装着するのが基本ですが、大型車になるとタイヤの本数が増えるため、前側軸と駆動軸にのみ装着する場合もあります。
大型車の駆動軸はどこになるのか?
まず軸とはトラックを横から見た時のタイヤのことを言います。
逆側のタイヤと繋がっているためこれを軸と呼んでいるのです。
例えば横からトラックを見た時にタイヤが4本見えていれば4軸車となります。
この軸の駆動軸にスタッドレスを装着すれば良いのです。
トラックの駆動軸
・2軸車 2軸目
・3軸車(前1軸) 2、3軸目または2軸目のみ
・3軸車(前2軸) 3軸目
・4軸車 3、4軸目
全ての軸が駆動軸のトラックもあります。
基本的にトラックは後輪が駆動軸になることを覚えておきましょう。
トラックにもチェーンが必須!?スタッドレスと併用で効き目UP!
2018年からチェーン規制区間ではチェーンの装着が義務化されました。
スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを装着していない車両は通行できません。
異常気象によりスタッドレスだけでは走行できない地域がではじめたのです。
スタッドレスでも深い雪道ではタイヤが滑ることがあります。
スタッドレスだけでは走行が難しい場所はチェーンを装着することでグリップ力をあげます。
チェーンは駆動輪の外側のタイヤに装着するのが基本です。
チェーンは長距離を走るトラックには必須の装備になるので必ず準備しておきましょう。
トラックのスタッドレスの効き目について【まとめ】
トラックのタイヤを正しく使用することで、性能を最大限に引き出すことができます。
まずは自分達に何ができるかを考えることです。
この考え方はタイヤに限ったことではありません。
近年の自動車は技術の進歩により耐久性が向上しています。
しかしいつかは修理が必要になります。
年間10キロ以上走るトラックでは、日々のメンテナンスが極めて重要です。
トラックも自分の体と同じように大切に管理しましょう。