カーナビのフローティングタイプとは~そのメリットとデメリット

カーナビは、自動車での移動をサポートするために設計されたナビゲーションシステムです。

これには、現在位置の表示、目的地へのルートガイダンス、交通情報の提供など、多くの機能が含まれます。

近年、カーナビのディスプレイ技術において、「フローティングタイプ」という新しいタイプが登場しました。

通常、カーナビはダッシュボードに埋め込まれているものが一般的ですが、フローティングタイプのカーナビは、ディスプレイがダッシュボード面から浮くよう取り付けられています。

まるで、浮いているように見えるため、フローティングタイプと呼ばれます。

これは、従来のダッシュボードに組み込まれたタイプとは異なり、視野が広く、運転中にナビゲーション情報を見やすくすることができますが、問題があることもあります。

今回はカーナビのフローティングタイプとはどんなものなのか。

また、従来のタイプと比較してフローティングタイプのカーナビのメリットとデメリットを見ていきます。

カーナビのフローティングタイプとは?メリット

※視認性の向上:

多くの場合、大画面になっているため、見やすくなります。

従来のカーナビは原則として2DINサイズというドイツのカーオーディオ規格にとらわれていたため、画面サイズに限界がありましたが、外に飛び出すように装着されるフローティングタイプは、DINサイズを超えた大型化が可能になりました。

また、埋め込み式に比べディスプレイの角度をつけやすいので、外光の反射を避けたり、ドライバー側に向けたりすることができるため、ナビゲーション情報を確認しやすくなります。

これにより、安全性が向上し、運転中のストレスを軽減することができます。

※操作性の向上:

ダッシュボード面から少し手前にくるため、ドライバーの手が届きやすくなります。

また、操作系が集約されていることが多いため、直感的に操作しやすくなっています。

※インテリアデザインの自由度:

視認性の向上に書いたように、フローティングタイプはダッシュボードサイズ(DINサイズ)の制約を受けずに取り付けられるため、取り付けに関する制約もかなりなくなりました。

カーナビのフローティングタイプとは?デメリット

※取り付けコストが高い:

フローティングタイプのカーナビは、専用の取り付けキットが必要な事が多いため、取り付けコストが従来のタイプと比較して高くなります。

盗難のリスク: フローティングタイプのカーナビは、ディスプレイが目立つため、盗難のリスクが高くなります。

※既存装備との干渉:

ダッシュボードのデザインにもよりますが、場合によってはエアコンやハザードランプなどのスイッチ類に干渉したり、エアコン吹き出し口にかぶって社内のエアフローが乱れるなどの問題が発生する場合があります。

※盗難リスク:

ダッシュボード面より飛び出していて目立つため、盗難リスクは上がります。

最近は車両盗難の方が目立っていますが、車上荒らしと呼ばれる車内備品の盗難も少なくはありません。

そういった外から見て目立つ装備は盗難リスクを高めます。

カーナビのフローティングとは?【まとめ」

フローティングタイプのカーナビは、その視認性の向上、インテリアデザインの自由度、取り付けの自由度から、多くの運転者にとって魅力的なオプションとなっています。

ただし、取り付けコストが高い、盗難のリスクがある、操作性に問題がある場合がある、といったデメリットも考慮する必要があります。

フローティングタイプのカーナビを選ぶかどうかは、これらのメリットとデメリットを総合的に考慮し、自分のニーズに最適な選択をすることが重要です。

たとえば、視認性や大画面などのビジュアルを重視し、社内エンタメ環境にこだわりがある人にとっては、フローティングタイプがおすすめです。

一方、コストを抑えたい、盗難のリスクを最小限に抑えたい場合は、従来のタイプのカーナビを選ぶことが適しているでしょう。

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