カーナビゲーションシステムは、現代の車にとって非常に重要な装置です。
運転中に目的地までの最短ルートを示したり、交通情報を提供したりするため、多くのドライバーにとっては必需品となっています。
しかし、カーナビを自分で取り付ける際、どこから電源を取るかご存じですか?
まず大前提として、ガソリン車は燃料がガソリンだけのはずなのに、なぜ発電できるのかをご存じない方もいるかもしれません。
自動車のキーをひねるもしくはスタートボタンを押すことで、バッテリーから自動的にエンジン始動用のモーターに電気が供給され、エンジンの回転が始まります。
発電機が発電を開始し、これがガソリン車の主電源となるのです。
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カーナビは電源をどこから取ってる?
カーナビの電源、その大本はもちろん車載バッテリーですが、バッテリーから直接取ることは通常ありません。
配線は、車のダッシュボードの裏にあるオーディオハーネスに来ています。
ハーネスというのは、車の電子機器を結びつけるための一連の配線で、オーディオハーネスは主に電源とスピーカーへの配線がつながっています。
最近の車はカーナビが標準装備なことが多いですが、ない場合もハーネスは来ていることが多いので、それに接続すればカーナビを利用できます。
※配線の分岐方法
配線の分岐は、カーナビをはじめ電装機器の電源を確保するには重要なポイントです。
通常、ハーネスには、すでに多くの電子機器が接続されているため、新たにカーナビの電源を接続する際には、注意が必要です。
※車種専用ハーネスを使用する
カーナビには車種専用のハーネスが設定されていることが多いです。
その車種限定のものというよりは、メーカーごとに決まっているハーネスを使えば問題ありません。
例えば、トヨタA、トヨタBなどというように、多くの車種でハーネスは供用されています。
そのようなハーネスを用いれば、配線作業はコネクター(カプラー)を接続するだけで済みますので、手軽ですし安全です。
※エレクトロタップを使用する方法
エレクトロタップは、既存の配線を分岐するためのものです。
既存の配線に挟むようにして取り付けることで、途中に分岐点を作り出し、そこから電源を取ることができます。
これを使用することで、既存の配線を切らずに、新しい配線を分岐することができます。
配線を切って新しい配線を追加する方法
多少リスクがありますが、既存の配線を切って新しい配線を割り込ませる方法もあります。
この方法では、既存の配線を一旦切断し、二股分岐線などを用いて、新しい配線を追加します。
配線を切る際には、以下のように細心の注意を払って行ってください。
※電源を切る
車の電源を切るといっても、スイッチを切るわけではありません。
バッテリーのマイナス端子を外し、車に流れる電気を遮断します。
これにより、作業中にショートするリスクを避けることができます。
※適切な工具を使用する
配線を切る際には、適切な工具を使用することが重要です。
配線を傷つけることなく、きれいに切断するために、ワイヤーカッターやワイヤーストリッパーを使用します。
※配線の色を確認する
配線の色は、その配線の機能を示しています。
通常は「赤」は電源(+線)、黒はグラウンド(-線)を指します。
最近では青や黄、白など、異なる色の配線も見かけるようになりましたが、電源は原則として赤と黒をオススメします。
※接続するためのギボシ端子を取り付ける
線と線をつなぐために、ギボシと言われる丸形の端子を取り付けます。
電工ペンチという専用の工具でかしめることで、線にしっかり装着でき、その端子で線と線をしっかりと接続できます。
カーナビの電源はどこからとってるの?【まとめ】
カーナビの電源を取る際には、車種専用ハーネスを用いて、車側の配線ハーネスに接続することが一般的です。
速度センサーやサイドブレーキ線など、一部の配線は既存の配線から分岐する必要がありますが、分岐方法としては、エレクトロタップを使用する方法と、配線を切って新しい配線を割り込ませる方法があります。
どちらの方法も、適切な工具を使用し、配線の色と機能を確認することが重要です。
いずれの場合も、自分で設置する場合には細心の注意を払って行ってください。
最悪の場合、ECUをショートさせてしまい、走行不能になる可能性もあります。
工作などの作業に自信のない方、電気関係の知識が浅い方は、ショップに任せるのが安全です。