スバルの希少な7人乗りSUVエクシーガですが、現在は中古車としてしか入手できません。
値ごろ感がでて購入を検討する人もいるかと思いますが、生産終了から年月が経っていることもあり、故障や劣化も気になってくるところかと思います。
また、カーボンニュートラルが叫ばれたり、ガソリンが高騰している昨今、燃費も気になります。エクシーガに欠点となりえるところがあるか、確認していきたいと思います。
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エクシーガは故障しやすい?
初めに言ってしまうとエクシーガが特段、壊れやすいことはありません。ただ、EJ20エンジン搭載のエクシーガには、スバル車特有の故障パターン、欠点が当てはまります。
タペットカバーからのオイル漏れ
ヘッドカバー、ロッカーアームカバーなどとも言われます。エンジンの吸排気を行うバルブやカムシャフトが組み込まれたエンジンヘッドと、そこを覆って密閉するためのカバーとの間のガスケットからオイルが染み出すというものです。これは水平対向エンジンの宿命ともいうもので、やむを得ないとは言えます。
通常のエンジンはシリンダーが縦になっていて、オイルは重力で自然とオイルパンに落ち、ガスケットに留まることはありません。ですが、水平対向エンジンはシリンダーが水平になっているので、オイルが下に落ちることなく、シリンダ下側面上にわずかに残ってしまうのです。
そして、熱害も関係しますが、ガスケットが劣化してくると、その残ったオイルが染み出てくる、ひどくなると漏れてくるという状況になります。劣化したオイルがガスケットを痛めるため、オイル管理をしっかりすれば発生を予防することができます。
タービン回転センサー
エクシーガ界隈では有名な故障です。走行中、突如後ろから追突されたかのように、かなり強くガツッという衝撃を発生させる症状です。2速から3速に変わる時に出ることが多いようです。
あるいは、走行中に加速しなくなり、AT TEMPの警告灯が付くこともあります。3速で固定されてしまうのが原因のようです。すべての原因はタービン回転センサーです。ATの回転センサーですが、これに亀裂が入るなどしてオイルが浸潤し、誤作動させるようです。
これもエクシーガ特有ではなく、平成18年~24年の間に製造された5ATを搭載しているレガシィ、フォレスター、インプレッサなどにも同様の症状が出ます。対策品と交換することで改善しますが10万円程度かかります。
その他
クランクシール、パワステ系からのオイル漏れなど、EJ20特にターボは熱量が高いため、高温にさらされることでゴム製のシール類は劣化しやすいです。
エクシーガは燃費が悪い?
燃費は正直よくありませんね。スバル車は燃費が悪いというのは浸透しているイメージかと思いますが、水平対向エンジンの特殊性によるところが大きいです。我が家は都内ですが信号で止まることが多いこともあり、平均燃費はターボのGTですが市街地で6km/lくらいです。
高出力の水平対向エンジンにAWD、7人乗りの巨体ともなれば、仕方ないとは思いますが、このご時世では欠点といえるでしょう。最近のスバル車は新型エンジンやハイブリッドなども活用し、燃費は改善しています。
エクシーガの欠点は?寿命や故障しやすい・燃費悪い?等の疑問に解答!【まとめ】
エクシーガの欠点として代表的なものを見てきましたが、エクシーガだからではないのです。
スバルは部品共用率が高いため、他車と一緒にリコールなどに含まれることもありましたが、エクシーガ単体で極端に悪いということはありません。
また、寿命という意味では、どこを寿命にするかは人それぞれで難しい問題ですが、一般的な自動車と同程度でしょう。
欠点についてまとめましたのでネガティブな内容になっているかもしれませんが、それらは高性能であるが故の弊害とも言えます。