右折する際、その先に歩行者がいる場合もあります。
基本的に歩行者優先のため、クルマは待つ必要があります。
では、その際、どこで待つのが良いのでしょうか?
今回は右折時に歩行者がいる場合、どこで待つべきかなどの対処方法について見ていきます。
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正しい右折の方法
まず、正しい右折の方法について再確認します。
右折する際には、以下の基本ルールが適用されます。
信号や標識に従う
交差点には信号や標識が設置されていますが、当然、まずはこれらの指示に従うことが大切です。
ご存じの通り、信号が赤の場合は停止し、青や緑の場合に進むことができますが、標識にも注意を払い、右折が許可されていることを落ち着いて確認しましょう。
歩行者を優先する
歩行者は常に優先されます。
歩行者が横断歩道に立っている場合や、歩行者用信号が点灯している場合、右折する車両は歩行者に道を譲る義務があります。
対向車に注意
対向車との接触を避けるため、右折する際には交差点の中央に進入するのではなく、自分の車線内で右折することが求められます。
右折時に歩行者がいる際、どこで待つ?
右折するクルマがどこで待つかは、安全性を最優先に考える必要があります。
どんな時でも歩行者の安全が脅かされてはいけないというのが前提に考えると、自ずと待つべき場所が理解できると思います。
例え、クルマが右折を開始していたとしても変わることはなく、速やかに停止し、歩行者の横断を阻害しないように待つ必要があります。
特に危険なのは歩行者が走ってきたときで、お互いに「止まってくれるだろう」という意識になりがちですが、そういう状態になってしまうと、事故に繋がります。
もちろん、優先権は歩行者にありますので、右折車側が止まって安全を確保する必要があります。
そういった事が起きないよう、右折する前に周囲をよく確認し、右折せずに待つべきです。
右折して待つと、直進車両の邪魔になることも考えられます。
自転車が横断している場合
最近、よく話題に登る歩行者の優先権ですが、自転車については誤解されている所も多いようです。
横断しようとしているのが自転車だった場合、乗員が降りて手で押している場合は歩行者扱いですので、歩行者と同様に譲る必要があります。
自転車に乗っている場合は、軽車両扱いですので必ずしも譲る必要はありません。
そもそも、自転車は横断歩道を走ることは法的にはNGですが、交通弱者ということで黙認されているのが実情です。
歩行者と同じ対応をすると自転車の横暴を許すことにもつながるため、安全を確保できる場合は必要以上に譲ることはしないのが良いでしょう。
ただし、軽車両となるということはクルマと同じルールが適用されます。
クルマが右折しようとしているとき、対向車線から自転車が来た場合は直進車両を妨害してはならないため、自転車に優先権があります。
必要以上に譲る必要はないとはいえ、クルマよりも弱い存在である自転車を危険に晒すような運転はしないようにしましょう。
ちなみに自転車を歩行者とみなす判断基準はサドルに座っていない状態で、両足が地面に付いていることです。
仮に両足を地面に付いていてもサドルに座っていたり、サドルに座っていなくても片足をペダルに乗せていたりすると軽車両扱いとなります。
右折時に歩行者がいる際はどこで待つ?【まとめ】
右折するときというのは、非常にリスクが高まる瞬間です。
必ず前方や右後方に注意をはらい、安全に右折する必要があります。
特に歩行者は交通社会の中では、もっとも守られるべき存在とされています。
横断する歩行者がいたら、右折せずに待つか、右折して待つか、どこで待つか、といったことを悩む前に、冷静に右折するようにしましょう。