交通安全は、私たちが生活するにあたって、とても最も重要な課題の一つになっています。
ドライバー側から見ると特に「制限速度を守る」という行動は、安全運転の基本中の基本とされています。
しかし、この制限速度を守ることが、逆に他のドライバーからの煽り行為を引き起こすという問題が浮き彫りになってきました。
この記事では、制限速度を守る人の割合、煽られる問題の原因、そしてその対策について詳細に掘り下げて考察します。
制限速度の意義と背景
制限速度は、道路の安全性、交通の流れ、周辺環境などを考慮して設定され、交通事故リスクを減らすことを目的としています。
制限速度を守ることは、ドライバー自身はもとより、周辺の歩行者やその他の車両の安全を確保する上で非常に重要です。
しかし、残念ながら実際には制限速度を守るドライバーの割合は低いのが現状です。
制限速度を守る人の割合
様々な調査によると、多くのドライバーが時折制限速度を超えてしまうことが明らかになっています。
しかし、一方で常に制限速度を守ると心がけているドライバーも確実に存在します。
地域や道路の種類によって異なりますが、一般的には約30〜50%程度のドライバーが制限速度を守っているとされています。
煽られる問題の実態と原因
制限速度を守って走っているドライバーが煽られる問題は、煽り運転が世間の注目を浴び始めたころから、一緒に語られるようになってきました。
面白がって煽り運転するようなドライバーは論外ですが、一般的に煽られる原因として挙げられるのは、後続車や周囲のドライバーの気分を害するような行動をしてしまっているということです。
例えば、「制限速度で走っていた」「スピードが遅かった」「車線変更をした」「追い越しをした」「合流トラブル」などです。
このなかで、「制限速度で走っていた」「スピードが遅かった」ということの何が問題なのかと思う方も多いと思います。
後続車に追いつかれても全く意に介さず、そのまま走行するクルマはよく見かけます。
例えば、高速道路の追い越し車線を法定速度を守ってずっと走っていて、煽られるという状況は、前走車に二つの違反が考えられます。
一つは「通行帯違反」で、追い越し車線は法定速度を守った上で、他の車を追い越す場合や、右折する場合、あるいは道路上の支障を避けるなどの場合などを除いて、常時走行してはいけない斜線です。
追い越しが終了したら、迅速に走行車線に戻る必要があります。
もう一つが、「他の車両に追いつかれた車両の義務（道路交通法27条第2項）違反」です。
追いつかれた車両がその速度で引き続き走行する場合、速度が速い後続車に進路を譲る必要があります。
このとき、「自分は法定速度で走っているから問題ない。悪いのは後ろのクルマ」と思って、かたくなに譲らない人は多くいますが、これは違反です。
後ろの車が法定速度以上で走っているかどうかは別の問題で、追いつかれたのに譲らなかったという事実は変わらないからです。
煽られる問題の対策
ここまでの内容だと「法定速度を守ることは迷惑？」と感じてしまうかもしれませんが、迷惑ではありません。
むしろ法定速度は守るべきものなので、もちろん良いことではありますが、だからといって「自分は悪いことをしていない」と思って後続車の前を塞ぎ続けるのは控えましょう。
安全な場所で素直に道を譲るのが煽られないようにする得策です。
また、速度だけでなく、意味のない急ブレーキ、強引な割込みなども、周囲のドライバーの気分を害することになり、煽り運転の原因になりえます。
明らかに異常性のある煽り運転をされた場合には、冷静に対処し、必要であれば安全な場所に停車して警察に通報してください。
同乗者がいるなら走行しながら通報してもらってもかまいませんが、煽り運転を受けている状況は非常に危険なので、道を変えて離れるように努力するか、店や駐車場などに入って安全を確保すること必要です。
ちなみに、店や駐車場に入る場合は、有人のガソリンスタンドや大きなショッピングモール、コンビニなど人がいる場所にしましょう。
人気がない駐車場などの場合、相手がおりてきてクルマの破壊や暴行を行ってくる可能性があります。
制限速度を守ると煽られる【まとめ】
制限速度を守ることは、交通安全を守る上で非常に重要です。
制限速度を守っているにもかかわらず、煽られる問題に直面した場合は、冷静に対応し、適切な手段を取ることが重要です。
自動車の運転に必要なのは安全に対する認識と譲り合いの精神です。
