外回りの仕事をしていたり、あてもなくドライブするのが趣味であったりしなければ、ドライブでは同乗者がいる場合も多いでしょう。
ドライバーと同乗者が対等の関係である限り、気を遣うのは同乗者の方です。
たいていの場合、同乗者は「乗せてもらう」立場にあるからです。
また、ドライバーに万が一のことがあれば大変ですから、体調面でも気を遣うのは、むしろ当然でしょう。
長距離ドライブともなれば、なおさらです。
そこで今回は、長距離ドライブでの差し入れにふさわしい、食べ物・飲み物を選んでみましょう。
選択に際しては、お菓子など、コンビニ等で簡単に買えるものに限定します。
また、栄養ドリンクやサプリメント等は除外します。
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長距離ドライブでの差し入れにふさわしい食べ物・飲み物の条件
どれほどドライブが好きという方でも、長距離ドライブとなれば話は別でしょう。
高速道路各社は、最長でも1時間おきの休憩をすすめています。
高速道路の制限速度を考えれば、約100kmの移動ごとの休憩ということになります。
それは、自動車をコントロールする集中力の限界が、それくらいだということを意味します。
同じ姿勢で神経を使い続ければ、疲労するのは当然です。
何しろ、一歩間違えれば人命を失いかねない活動ですから、一般のデスクワークを1時間続けるのとはわけが違います。
では、1時間おきの休憩では、どのような食べ物・飲み物を差し入れるのがベストでしょうか?
ドライブによる体への負担等を考慮すると、3つほど条件がありそうです。
疲労を改善できる食べ物・飲み物であること
当然のことですが、ドライバーの疲労を改善する食べ物・飲み物でなければ意味がありません。
ここで「回復」と言わないのは、人間の疲労を完全に回復させるには睡眠をとるしかないからです。
そのため、ここでは一時的な「改善」を前提としています。
ドライブで酷使されるのは、何と言っても目です。
目の疲労改善と聞いて、真っ先に思い浮かぶ食材はブルーベリーでしょう。
しかし、正確にはブルーベリーに含まれるアントシアニンが有効なのです。
アントシアニン自体は、紫いもやナス等にも含まれています。
また、視神経を正常に保つ機能があるビタミンB1や、充血等の緩和にも効果があるビタミンB2も有効です。
ビタミンB1は豆類、ビタミンB2は乳製品等に含まれています。
身体的な疲労改善に話を広げますと、何と言っても効果抜群なのはタウリンです。
そのほか、ビタミンCやブドウ糖も重要な成分となります。
タウリンが含まれる食材はイカやタコ等に限られますが、ビタミンCやブドウ糖であれば、果物を中心として多くの食材に含まれています。
血流をよくする食べ物・飲み物であること
今では、エコノミークラス症候群という病名も、すっかり定着してしまいました。
狭いスペースに、同じ姿勢で長時間座り続けていると血流が滞り、最悪の場合大きな血栓で死に至るという病気です。
ある意味で現代病というわけですが、長距離のドライブも例外ではありません。
休憩の際は、体を休めるだけではなく、適度に体を動かすことも必要です。
そのうえで、血流をよくする食べ物や飲み物を摂取すればベストです。
血流をよくする成分としては、クエン酸やビタミンE等が代表的です。
有名かもしれませんが、クエン酸は酢や梅干し、柑橘類等に豊富に含まれています。
また、ビタミンEは、青物野菜やナッツ類に含まれています。
そのほか、すでに述べたビタミンCやポリフェノールも血流改善に効果的です。
コンビニ等で簡単に買える食べ物・飲み物であること
言うまでもありませんが、アルコール類や高カロリー食材等を除けば、どんな食材にもそれなりの効能があります。
ですから、長距離ドライブでの差し入れを考えるのであれば、事前に準備しておくのがベストです。
スーパー等に行けば、どんな差し入れを作るにも不自由はしません。
しかし、長距離ドライブともなれば、道中で差し入れを調達することも当然必要になります。
道中での食べ物や飲み物の調達先と言えば、何と言ってもコンビニです。
高速道路ですと、サービスエリアと違い、パーキングエリアはトイレだけという場合も多いですが、コンビニだけは併設されている場合もあります。
コンビニで調達できる食べ物・飲み物であれば、急な長距離ドライブでも差し入れに困りません。
コンビニで買えるドライブの差し入れ候補を選ぼう!
さっそく、長距離ドライブの差し入れにふさわしい食べ物・飲み物を、コンビニで買えるという条件のもとで選んでみましょう。
たいていのコンビニには置いてあるはずという前提で選びますので、青果や生鮮食品は除きます。
また、固有名詞を出すのは控えますが、なるべく商品が想像できる程度には具体化してみましょう。
*食べ物部門
コンビニで買える食べ物の代表格は、やはりお菓子です。
お菓子とお弁当はコンビニの定番ですから、まず手に入ります。
目の疲労改善に効果のあるブルーベリーを使ったお菓子として、手に入りやすいのは、やはりキャンディーでしょう。
キャンディーであれば、口に入れたまま運転できますし、舐めることで脳を活性化し、眠気の防止にもつながります。
また、紫いもを使ったケーキ等もありますので、もし置いてあれば差し入れに打ってつけです。
同じ効果があるビタミンB1・B2が含まれるお菓子としては、豆菓子のほか、生クリームをたっぷり使ったお菓子として、シュークリームやワッフル等もよいでしょう。
さらに、ビタミンCやブドウ糖、クエン酸やビタミンEも一気に摂取できるのは、やはり柑橘類を使用した食品です。
そのため、柑橘類がそのまま載ったようなお菓子やパン等であれば、目の疲れも体の疲れも、一気に改善されることでしょう!
*飲み物部門
飲み物も、言わずと知れたコンビニの定番商品です。
そして、長距離ドライブの差し入れにふさわしい飲み物も、結構あります。
ここまでで紹介した栄養素を含む飲み物として、真っ先におすすめしたいのは、ブドウを使ったジュースです。
アントシアニンはもちろんのこと、多くの場合ポリフェノールも含まれますので、目と体の双方の疲労を改善するのに、これほどふさわしい飲み物はありません。
また、柑橘類を使用した飲み物の代表格であるオレンジジュースもおすすめです。
ブドウジュースとオレンジジュースの双方に言えることですが、なるべく果汁100%のものを探しましょう。
そのほか、疲労改善に効果がある代表的な飲み物としては、牛乳が使われた飲み物があり、カフェオレ等であれば、疲労改善と眠気防止の双方が期待できることになります。
なお、疲労の改善に抜群の効果を発揮する飲み物は、何と言ってもクエン酸を含む酢であり、黒酢を含んだ飲み物に外れはありません。
ただ、酢には好き嫌いがありますし、喉への刺激でむせる恐れもあるため、ドライバーがよほど求めたのでない限り、差し入れには不向きと言えるでしょう。
ドライブの食べ物の差し入れ【まとめ】
今回は、長距離ドライブに同乗している場面を想定し、ドライバーへの差し入れとしてふさわしい食べ物や飲み物を選んでみました。
やはり、甘くて口当たりもよく、コンビニでも簡単に手に入るという点で、差し入れにふさわしいのはお菓子を中心とした食べ物か、飲み物になります。
もちろん、そうした食べ物・飲み物を摂取したからと言って、劇的に疲労が改善したり、血流がよくなるわけではありません。
長距離ドライブが想定される時は、事前に栄養満点の差し入れを準備するとともに、ドライバーに適度な休息をとらせるよう、同乗者の方も注意しましょう!