安全運転の基本となるのは、車間距離と見え方の適切な理解です。
この記事では、車間距離や見え方の重要性、そしてトラックなどの大型車両との安全な距離感について、解説します。
車間距離の見え方!重要性と目安
車間距離は、文字通り車と車の間の距離のことで明日が、これを適切に保つことは事故を防ぐ上で極めて重要です。
走っている車は急に止まることはできません。
クルマの性能やタイヤの性能、天候、路面状況などいろいろな要素がありますが、JAFの発表では一般車が乾いたアスファルト路面で停車するのに必要な距離は、時速30キロで14m、時速40kmで22m、時速50kmで32m、時速60kmで44mとされています。
高速道路などの速度だと、時速90kmで93mで、実に100m近く進んでしまいます。
また、警視庁HPに交通心理学会の実験結果が掲載されていますが、走りやすいと感じる車間距離は時速50kmで25m、時速60kmで28m、時速80kmで43mとされており、これを時間に換算すると、走りやすい間隔は1.8秒、2秒未満では重大事故が多いことから、車間距離は2秒以上保つのが適切だとされています。
走行中、例えば電柱や標識などを目安として、前の車がその目安を超えてから「ゼロイチ、ゼロニ」と心の中で数えると、2秒ほどの車間距離が開いていると言われています。
常時数えている必要はありませんが、これを行うと冷静になることもでき、余裕も出てくるので、おすすめです。
車間距離の見え方!ミラーの活用とトラックとの距離感
車間距離は後ろにも気を配る必要があります。
後続車が車間距離を開けずに走っているときに、自車が急ブレーキを踏むと、追突される可能性があります。
後続車のほうが車間距離を開けていないのが悪いと言えますが、自分も急ブレーキを踏まなくて済むような車間距離を前方に開けて運転することが重要です。
車体が大きいトラックなどは、後ろを走行しているときの見え方がことなることもあり、バックミラーやルームミラーなどを使って、適宜後続車の様子も確認するようにしましょう。
ただ、バックミラーを見すぎるのも逆に前方不注意に当たりますので、注視せずに前方を見ながら短時間で見るようにします。
また、トラックやバスなどの大型車両との車間距離は、特に注意が必要です。
一般的にブレーキ距離が長く、視界も限られるため、安全な距離を保つことが重要です。
トラックの前にいるときは、一般車が止まれる距離でもトラックは止まり切れないか、急ブレーキになることがありますので、バックミラーやルームミラーで確認して、安全に止まれるように自車の前に余裕を持っておいてください。
また、トラックの後ろにいる場合は、自車からの視界が制限されるため、先を確認してブレーキをかけることができないことが多いので、やはり十分な車間距離を確保し、予期せぬ状況に備えることが肝心です。
さらに、大型車両の周囲では、相手の死角に入らないように注意し、可能な限り運転手の視界内に留まることが重要です。
車間距離の見え方【まとめ】
車間距離と他のクルマからの見え方を正しく理解するのは、安全なドライビングの基本です。
適切な車間距離の目安を守り、バックミラーやルームミラーを活用して周囲の状況を常に把握することが重要です。
また、最近では煽り運転を取り締まるうえで、警察官は車間距離にも注目しているので、注意が必要です。
そもそも適切な車間距離をとることは、道交法でも規定されています。
安全運転は、自分自身だけでなく、他のドライバーや歩行者の安全にも貢献します。常に安全を心がけ、快適なドライビングライフを楽しみましょう。