高速道路で合流できなかった場合の対処法怖い思いをしなくても済むコツ

高速道路が怖いと感じるドライバーは多いようです。

日本の高速道路の場合、最高ランクの高速自動車国道になると最低速度が決められており、怖いからと言ってゆっくり走ることは基本的に許されません。

低速での走行は、かえって事故のリスクを高めてしまうのです。

さらに、本線への合流が特に苦手という方は、一層多いでしょう。

しかし、コツさえつかめば、そうした怖いという思いも消えていくはずです。

そこで今回は、高速道路での走り方の基本から、合流のコツ、そして万が一合流できなかった場合の対処法まで、順番に見ていきましょう。

高速道路のルールって特別なの?

最低速度の話が出ましたが、高速道路で守るべきルールは特別なのでしょうか?

そもそも高速道路の位置づけは、どうなっているのでしょうか?

まずは基本から見ていきましょう。

*高速道路に適用される法令とは?

高速道路の定義については、法令と世間一般の認識では、かなりずれがあります。

まず法令上は、すでに述べた高速自動車国道と自動車専用道路に大きく分けられています。

高速自動車国道は文句なしの高速道路ですが、自動車専用道路には注意が必要です。

高速自動車国道の最高速度は原則として80km/h以上ですが、自動車専用道路の場合は60km/h、つまり一般道と同じ扱いが原則となります。

自動車専用道路には、一部を除き、最低速度の適用もありません。

世間一般では、高速道路に当たらない自動車専用道路を「高速」と呼んだり、逆に法令上の高速道路を一般道と勘違いしたりする方も見受けられます。

そのため、高速道路は怖いと思っている方でも、実は法令上の高速道路を結構走っているというケースもあるかもしれません。

*高速道路だけの特別ルールがある?

高速道路が一般道と異なることは明らかなのですが、では高速道路には特別ルールがあるのでしょうか。

もちろん、すでに最高速度と最低速度については見た通りで、走行上の注意点はかなり異なります。

しかし、特別に自動車の運転方法が変わるわけでもなく、一般道とは違った注意が必要だということです。

たとえば、一般道で注意する対象と言えば歩行者や自転車ですし、注意するポイントは交差点や横断歩道でしょう。

しかし、高速道路には歩行者や自転車がおらず、交差点や横断歩道もありません。

そのぶん、自動車だけが高速で行き交っています。

つまり、高速道路では、細かい点に神経を使うよりは、広い視野で周囲を見渡す余裕が必要となります。

このような運転マインドの切り替えがスムーズにできないと、高速道路を怖いと感じてしまう心理状態に陥ります。

*高速道路での合流の扱い

高速道路と一般道では運転マインドが異なると話しましたが、具体的には慎重さよりも決断力が必要ということです。

今回テーマとなっている合流についても、ある程度の決断力を持てば、怖いという思いも小さくなるはずです。

このように言うと、やや誤解を招くかもしれませんが、高速道路には最低速度があることと密接に関連しています。

高速道路では、周囲の自動車の走行速度に合わせないと、むしろ重大事故の危険性が高まります。

だからこそ、合流地点の車線は長く確保され、十分な加速が行われるようにできています。

こうした高速道路と一般道の合流の違いを意識し、高速道路では流れに乗ることを意識すれば、自然と怖いという思いも小さくなっていきます。

高速道路を快適に使えるようになるために!

すでに見た通り、高速道路を走行する場合はマインドの切り替えが重要です。

そうしたマインドの切り替えにもコツがありますので、ここでは合流できなかった場合の対処法とあわせて見ておきましょう。

*高速道路で怖い思いをしないために

自動車教習所でも、課程の大部分は一般道での教習であり、高速道路での教習をシミュレーターで代替する教習所もあります。

そのことに疑問を持つ人も多いと聞きますが、運転技術を向上させるという観点からは、理にかなっている部分もあります。

実は、交差点や横断歩道がなく、歩行者の心配も原則としてない高速道路は、初心者にとって安全な環境だという意見もあるのです。

無理な追い越しをせず、本線車道を地道に走ることを前提とすれば、絶対に起こしたくない人身事故の可能性も格段に低いわけです。

むしろ、一般道の方が危険ははるかに多いため、自動車教習所では一般道での運転ルールを重点的に教えるのです。

このように、発想を転換すれば、高速道路は怖いという思いが減り、合流できなかった場合にどうしようという不安も杞憂に終わるはずです。

まずは身近な高速道路を1区間でも走り、慣れることから始めるとよいでしょう。

*高速道路で合流する時のコツ

高速道路で合流する際のコツは、たとえば各高速道路の運営会社の公式サイト等でも紹介されていますので、まずは参照してみることをおすすめします。

だいたい、どのアドバイスにも共通するコツは、本線を走る自動車の中から目標を定め、その自動車の後ろに入ることを意識して十分加速するというものです。

その際、ウィンカーをあげることは言うまでもありません。

ちなみに、目標となる自動車の前に入らないようすすめているのは、無用なトラブルを防ぐためです。

このように書くと、余計に高速道路は怖いと思われてしまいますが、それは一般道でも同じことですから、そうした不安を特別に抱く必要はありません。

いざ公道に出ればいろいろな人がいますから、そこは割り切りましょう。

高速道路で合流できなかった場合の対処法

高速道路での合流についての基本的なコツは見た通りですが、どうしても合流できなかった場合はどうするかという不安は、もちろん残るでしょう。

まず、先ほどの基本的なコツに付け加えたいのは、臨機応変に対応する余地も残してほしいということです。

たとえば、目標となる自動車の後ろに入る方が安全、あるいは加速車線の先端で合流するのが正しいというアドバイスは、その通りです。

しかし、繁忙期で通行量が多い場合などは、たとえば加速車線の途中であっても、隙間にうまく合流するといった工夫も必要になってきます。

つまり、タイミングを逃さないという工夫であり、あまりに原則にこだわると合流できなかったという事態に陥ります。

ですから、まずは本線の通行量を見極め、臨機応変に対応する余裕も持ちましょう。

そのうえで、どうしても合流できなかった場合は、慌てず、まずはウィンカーを出しながら加速車線の先端まで行きましょう。

そうしていれば、時間はかかるかもしれませんが、通行が途切れるタイミングがあるはずですので、決断したら一気に加速しましょう。

それでも合流できなかった場合は、路側帯等になるべく寄せて停車し、高速道路の運営会社や警察に相談することも考えましょう。

いずれにしても、たとえ合流できなかった場合でも、慌てないことが肝要です。

高速道路で合流できなかった場合の対策【まとめ】

今回は、高速道路で合流できなかった場合にどうするかという悩みについて、高速道路を怖いと思ってしまうマインドの転換がまず必要であると確認しました。

そのうえで、合流のコツについては、原則論をふまえつつも、通行量に応じた臨機応変の対応も必要であると強調しました。

とにかく、一定速度での安全運転さえ心がければ、高速道路は一般道より安全です。

その認識を心に刻み、あとはとにかく走ってみることです。

もちろん、首都高速道路のように危険な高速道路もありますが、都市部から郊外へ伸びる路線は、たいてい走りやすい形状になっています。

まずはそこから練習を始め、楽しいカーライフを送りましょう!

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